僕に内緒で。
僕の妻は、文句も言わずに僕の後をついてきてくれると思っていた。あの日あんなことを言われるまでは。
僕はしがないサラリーマンだけれど、妻みたいないい人と結婚できた。
子供もひとり、恵まれて、幸せいっぱいだったんだ。
妻がこの間、僕の貯金通帳を見ていたので、不審に思い尋ねたところ、彼女がパチンコで散在し、借金をしていたことが分かった。
どうしてこんなことになったのかと、問い詰めたところ、妻は泣きながら、子育てのストレスがどうにもならなかったからだと言った。
僕はそれで、妻にずっとつらい思いをさせていたことに気付いた。
仕事仕事で子育てに手を出さず、友達もいない場所での子育てにストレスをためていた妻のことなど気付いていなかった。
妻はいたく反省しており、借金は働いて返すから、どうか許してほしいと言った。
僕は、妻にそんなことを言わせてしまった自分に腹が立って、ずっと妻は黙って耐えていたのだということを知った。
これからは、僕の後を黙ってついてきてくれる妻ではなく、一緒に同じ目線で歩いて行ける夫婦として、やり直していきたい。